カポエイラ・ブログ -Roda de Papoeira-


パポエイラとはカポエイラに関するパポ(おしゃべり)のこと。このホーダにはカポエイラに関心のある人なら誰でも参加できます。いちおう管理人としてグンガは久保原が担当してます。Ie~~
by vadiacao
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レッスン vs ホーダ、もしくは見学者 vs 参加者

 今日はちょっぴり硬い話題です。

 これまでヴァジアソンがブラジル人メストリを招聘して行ってきた講習会では、レッスンとホーダの参加費を同じ金額に設定してきました。その点について、ホーダは参加しやすくレッスンより安い料金にしてはどうか、あるいは見学の人はホーダに入る人よりも安くしてはどうかという提案を、これまで何人かの方からいただいています。この点について私の考えを述べておきたいと思います。

 まず講習会のプログラムとして招聘したメストリと行うホーダは、ヴァジアソンが毎月行っている路上ホーダとは基本的に位置づけが違います。私たちが行うホーダでお金なんていただくわけはありませんが、メストリの仕切りで行うホーダはあくまでもレッスンだという認識を私は持っています。

 まだほんの数十年前まで、カポエイラはアカデミアで習うようなスポーツではありませんでした。そこではホーダそのものがレッスンであり、ホーダでジョーゴをしながら、あるいは他人のするのを見ながらカポエイラを習得していたんですね。つまり伝統的にカポエイラではホーダとレッスンがずーっとイコールで来てたわけです。

 実際、ホーダは情報の宝庫です。そのメストリのバテリア編成からビリンバウのトーキの組み合わせ、ホーダの進め方、ジョーゴの始め方、技のレパートリー、シャマーダの対応の仕方などなど、ある意味その人のカポエイラのすべてがさらけ出されます。レッスンで教えてもらったあの動きをメストリが実際にはどう使いこなすのか、そういう応用の場面が全部見られるのもホーダです。

 なのでたとえユニフォームに着替えてジョーゴをしなくても、座って見ているだけで、非常に多くのことを学べます。むしろ落ち着いて見ている「見学者」のほうが、緊張してジョーゴの順番を待っている「参加者」よりも多くのことを学べているかもしれません。メモだって取れますし(笑)。つまりジョーゴをするかしないかによって「見学者」と「参加者」を区別し、料金に差を付ける意味を私は感じないんですね。

 したがってレッスンとホーダ、ホーダでジョーゴをする人と見学をする人の間の区別は、私にとっては皆無です。それが私がプロデュースする講習会でレッスンとホーダの参加費を同じに設定している最も大きな理由です。

 ともするとホーダは余興で、レッスンのおまけのようにとらえている人もいるかもしれません。もちろん私たちの間で行う通常のホーダはそれでもいいんですが、やはりゲストのメストリとするホーダについては、日本でそのメストリと一緒にホーダを囲めるという事実の貴重さ、ありがたさに、カポエイリスタとしてはもっと価値を見出すべきだと思います。

 実際にそれはそれほど簡単なことでも当たり前のことでもないんですよね。一人のメストリをはるばるブラジルから招聘して、2週間滞在してもらうのには、それなりのコストも労力もかかります。そういう機会のありがたみの分かる人なら、コストを共有する意味、それに支払う対価の適正さも分かると思うんですね。それをあたかもそのメストリがたまたまそこにいるかのように、「ホーダでお金を取るのはカポエイラを売り物にしている」などと杓子定規に正論を吐かれる方もいますが、あまりにも無邪気だと思います。

 一方で見直した方がいいかなと検討していることもあります。それはこれまでいくつかのホーダを路上で行ってきたことです。路上で誰にでも見られる場所でやっておいて、お金を取るのもどうかという意見も頂きました。つまり参加者と見学者の線引きが非常にあいまいになってしまうということです。確かにこれはそういう考えもあると思います。

 ちなみに講習会のホーダを路上で行ってきた理由は2つあります。一つはせっかくメストリが来ている特別なホーダなんだから、カポエイラを知らない人たちにその素晴らしさを知ってもらう絶好のチャンスじゃないか。カポエイラを道行く人に宣伝しようという意図。もう一つは、非常に現実的な理由で、場所確保の確率の問題です。2週間毎晩1コマ、しかも土日は一日中というスケジュールで、練習場所を安定して確保するのが非常に困難なのが実情です。2か月前の抽選に応募して、当選を祈るのですが、限られた頭数で応募していますから、ホーダの場所まで応募することで、平日や土日の通常レッスンの当選確率がより低くなるんですね。だったら宣伝を兼ねてホーダは最初から路上にし、その分他の時間帯を確保できる確率を高めようとしてきたわけです。

 そこで問題になるのが、ただの通行人はいいとして、ではカポエイリスタがたまたまぶらりと通りかかって、そのホーダをずっと見学していたらどうするのか、その人がジョーゴをしてもいいかと頼んできたら、その人からはお金を取るのかという問題です。実際にこういう問題が先日のメストリ・シロ講習会のホーダのときに起こりました。

 このとき私はビリンバウを弾いていて、しかも歌を歌っていたので、的確な対応がとれず、その人も憮然として立ち去ろうとするのを、すかさず仲間が追いかけて事情を説明してくれたということがありました。ただその人も私たちもお互いに後味の悪い思いをしたことは確かです。私としても一人のカポエイリスタとして、ホーダに入りたいという人を断るというのは、心情的にやりきれないものがあります。

 今後こういうトラブルを防ぐためにも、やはり講習会のホーダは室内にした方がいいかもしれないですね。とりあえず12月に行うメストリ・ヘネの講習会では、12/12(日)のホーダは室内も確保してあります。またヴァジアソン内でも話し合いを持って、方針を固めたいと思っています。他団体の方でも何かアイデアをお持ちの方はぜひ教えてくださいね。よりよい講習会にしていくためにも、常にフレキシブルにありたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。
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by vadiacao | 2010-09-06 23:11 | ホーダについて
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