カポエイラ・ブログ -Roda de Papoeira-


パポエイラとはカポエイラに関するパポ(おしゃべり)のこと。このホーダにはカポエイラに関心のある人なら誰でも参加できます。いちおう管理人としてグンガは久保原が担当してます。Ie~~
by vadiacao
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あなたのカポエイラはどれですか? ①

f0036763_13145945.jpg ブログの更新も少しブランクがあいてしまいましたが、今日4月5日はメストリ・パスチーニャの誕生日です。この日に合わせて「カポエイラ入門」の「スタイルの違い」に表題の少し長めの記事を準備していました。別にサボっていたわけじゃないんですよ。そこで同じものをこちらにも転載しておきます。  →サイトの記事はこちら

 きっかけは先日、マツ君(イウナ)から、ミクシーで面白い議論が盛り上がっているからぜひのぞいてみてほしいという誘いを受けたことです。それが私にとってはミクシー・デビューとなったんですが、「カポエイラとカポエイラ・アンゴラの違い」についていろんな人たちが意見を交わしていました。私としてもすぐその場で書き込みをしたい衝動に駆られたのですが、ひとつのことを言ったらまた別のことの説明も必要になってくるだろうと予感して、ならば先に記事をまとめてしまおうと思いとどまったしだいです。

 というわけでこの小文は、最近お子さんが生まれて世界一幸せな日本一熱いアンゴレイロとメストリ・パスチーニャに捧げます!


*************



■サンパウロのアンゴラ団体FACA(Federacao Anarquista de Capoeira Angola)の代表を務めるフイ・タケグマが、2002年2月にたいへん刺激的な小論文を発表しました。タイトルはずばり「Qual e a sua? (あなたのはどれ?)」。この中で彼は、アンゴラ、ヘジオナウの定義をはっきりさせ、そこからはみ出るものをすべてカポエイラ・コンテンポラニアという枠組みの中に放り込んでしまいました。その論じ方がとても明快で、小気味いいものだったので、私もすっかりファンになってしまい、2004年9月にブラジルに行ったとき、彼を訪ねて行ったくらいです。実際に会って話してみると、イメージしていたのとは少し感じの違う人物でしたが、彼との議論は私自身の考えをはっきりさせるうえでも、非常に実り多いものでした。ここでは私の考えをベースにしてカポエイラのちょっとした分類をしてみたいと思います。


第1幕

ヘジオナウとは誰か?

■まずカポエイラの中でもっとも定義がはっきりしているのはカポエイラ・ヘジオナウです。メストリ・ビンバという特定の創始者がいて、技の名前、ビリンバウのトーキの種類、使用する楽器のフォーメーションまで定めているわけですから、そこから外れるものはヘジオナウと認めることはできません。またその歴史もビンバが道場を設立した1932年から始まるわけで、今日までわずか74年しか経っていません。こういう状況の中でヘジオナウを正式に名乗る資格のある者は、その直系の弟子たちだけということになります。

■少し身近に感じるために空手の世界を例にとって見ましょう。あるとき大山倍達という人が極真空手を作りました。では誰が「私は極真空手をしている」と名乗れるでしょうか?当然、極真の道場に入門した練習生ですよね。大山の著書を読んだり、格闘技雑誌に掲載されたコマ写真を見ただけで、「極真空手をしている」ということはできません。大山のもとで何年も修行し、段位を取って、支部長などに任命された人たちが、本部の認可を得て初めて極真の看板を掲げられたはずです。このようにして次にその支部に入門する人も、正統性を持って「自分は極真空手をやってるよ」と言えるようになるわけですね。

■カポエイラ・ヘジオナウの場合もこれと同じ理屈で考えることができます。正統性を持って(ここが重要なんですが!)ヘジオナウを名乗るためには、メストリ・ビンバに直接教えを受けたか、あるいは直接教えを受けた人の弟子(の弟子・・・)ということになります。したがってビンバの道場を窓からのぞいていたとか、どこかで彼らのホーダを見かけたとか、あるいは本やビデオでヘジオナウについて勉強したという人が、「自分はカポエイラ・ヘジオナウをしている」と名乗るとしたらどうでしょう?たとえ技術的にはきわめて正確に「ヘジオナウ」を習得していたとしても(後に見るように、これは不可能ではありません)、そこに正統性を認めるわけにはいきません。この場合には「私はヘジオナウの心棒者(ファン)だ」とか「私のカポエイラはヘジオナウ的だ」という言い方は許されるでしょう。
 このようにすべてのカポエイリスタの中でヘジオナウの人を特定するのがもっとも容易で確実なことなのですね。

■「自分はカポエイラ・ヘジオナウを学んでいるんだ」と思っていた人。あなたの先生、そのまた先生たちは、メストリ・ビンバの直系ですか?まずこれが第1のチェックポイントです。

■しかし残念ながら、これは必要条件であっても十分条件ではありません。なぜなら人間は変化するからです。ビンバの直弟子であっても、教えている内容はぜんぜん違うものということもあるわけです。そういう先生について学んでいる場合は、やはりヘジオナウをやっているとは言えないですよね(言うまでもないことですが、その先生の教えている内容がいいか悪いかということとは全く関係ありません)。

■では何を付け加えたら、あるいは何を省いてしまったら、もはやヘジオナウとは見なされなくなってしまうのでしょうか?この問題については、私自身、ヘジオナウを学んだことがありませんので、生半可な知識で定義することはできません。ここではビンバの2人の直弟子、メストリ・カフネ【Mestre Cafune】とメストリ・アコルデオン【Mestre Acordeon】の回想を紹介するに止めておきます。

 「素人の中にはヘジオナウは立ってジョーゴをするものだと思い込んでいる人がいるが、ビンバに教えられたカポエイラ・へジオナウは、床と非常に緊密な関係にある。『降りろ、降りろ』というメストリの声が常にアカデミアに響いていたものだ。ココリーニャ、ネガチーヴァ、ケーダ・ジ・ヒン、ハステイラ、アウー、ホレー・・・、すべての動きが床との接触に大きく関わっている。・・・・今日多くのカポエイリスタは、床を空中に飛び跳ねる踏み切り台としてしか使っていない」(メストリ・カフネ『Praticando Capoeira』 no.12)

 「ビンバのカポエイラは彼の性格や特徴を直接的に反映していた。当時としては画期的な練習方法を採用し、なにより彼自身がカリスマ的な存在だった。ビンバがビリンバウを弾き、歌いだすと、その場は独特な雰囲気に包まれた。サン・ベント・グランジ(Sao Bento Grande)はより格闘技的に、バンゲラ(Banguela)は床の動きが中心、イウナ(Iuna)は修了生だけに許されたエレガントで高度なジョーゴだった。これらすべてがヘジオナウを特徴付ける要素だし、さらにいうなら1本のビリンバウ、2枚のパンデイロ以外のものを使った段階で、もはやビンバのヘジオナウではないのだ」(『メストリ・アコルデオンRevista Capoeira』 no.7)


<文字数の関係で次に続く>
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by vadiacao | 2006-04-05 13:23 | カポエイラ全般
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