カポエイラ・ブログ -Roda de Papoeira-


パポエイラとはカポエイラに関するパポ(おしゃべり)のこと。このホーダにはカポエイラに関心のある人なら誰でも参加できます。いちおう管理人としてグンガは久保原が担当してます。Ie~~
by vadiacao
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オリンピックとカポエイラ3

 「オリンピックとカポエイラ2」へコメントを寄せてくれた方々、ありがとうございます。その中に重要な論点がたくさん含まれているので、お返事はコメント欄にではなく本文のほうに書きますね。

 まずは子供のスポーツにおける勝ち負けの問題ですね。とりあえず我々のカポエイラを棚に上げておくとすれば、今ある競技スポーツの中において子供に勝利経験、敗戦体験をさせることは悪いことではないと思います。問題はその扱い方だろうと思います。

 皆さん聞いたことあるかどうか、子供が好きな3つのものという意味で「巨人、大鵬、卵焼き」という言葉がありました。中日ファンのうちのおじいちゃんが巨人ファンを揶揄してたびたび口にしていたのを覚えています。「大鵬」は60年代に柏戸とともに柏鵬時代を築いた昭和の大横綱です。その心は、ようは子供は強いものが好きだということなんです。常に勝ってばかりいる巨人軍や大鵬を応援するのは、卵焼きが好きなお子様と同じレベルだという、2番手、3番手を応援するファンのやっかみ半分の言葉なんですね。

 そうなんです。子供は強いもの、勝つものが好きなんです。だからスポーツでも強い選手に憧れ、自分もそうなりたいと願うのはごく自然の心情なんですね。スポーツマンシップを身につけて欲しいとか、厳しい練習から根性や忍耐を学んで欲しいというのは親の願いであって、当の子供がそんなことを望んでスポーツを始めるわけじゃないですよね(笑)。

 しかしながら勝利を味わえるのは常に限られたチームであり、選手ですね。大人なら敗戦からも自分の糧となるような何かを見出せるかもしれませんが、人格的にも未熟な子供たちには、勝利、敗戦という結果からそれ以上のものを学ぶ力はまだ十分に育っていません。ここで親なり、コーチなりの接し方が重要になってきます。周りの大人まで「優勝劣敗」の考え方にとらわれていると、勝った子供は驕り、負けた子供は自信を無くしていってしまうでしょう。

 それでなくても私たちの生きている世界は競争社会。自由競争を原理とした資本主義の世界です。あらゆる分野で常に勝者と敗者を出し続けるシステムの中にいます。なにしろ結婚が少し遅れるだけで「負け組」などという烙印を勝手に押されるんですから!こういう時代にあっては、人生というフィールド、カポエイラ式に言えば世の中という大きなホーダのなかで、自分に下されるあらゆる評価とうまく付き合っていくためにも少年期のスポーツ体験というのは非常に重要な意味を持っているだろうと思うんです。

 すくなくとも少年スポーツにおいては、すべての子供たちがそれぞれのレベルで「できるようになった」という感覚、自分の「有能感」を実感できるようにしてあげる必要があると思います。そして勝利の喜びを分かち合いながらも、負けた相手をたたえる気持ちや、敗者に回ったときの敗戦の受け止め方を一緒に考えてあげるのは、親をはじめ周りの大人の役割ですよね。

 さて最初にカポエイラを棚にあげておくといいましたが、カポエイラは幸いなことに、まだ競技スポーツの土俵に入っていません。ジョーゴの結果を第三者に判定されることはありませんし、その結果が書き留められてどこかに発表されることもありません。だからこそ私たちの練習は「楽しみ」の範囲で終わることができますし、自分のペースをしっかり持つことができます。できなかったことが少しずつできるようになっていく喜びを、落ち着いて噛みしめることができますし、仲間の上達を自分のことのように喜ぶことができます。先日、中スポの練習で、バンビ(ヴァジアソン・メンバーの名前)がポンチから初めて戻れたときに、期せずしてそこにいた全員が拍手で称えるという瞬間を見ました。「あぁ、こういうのいいなぁ」と私は思いました。オリンピックに行けば、同じ国の同じチームの選手だってライバルですからね。これは非常に大切なことです。この利点をみすみす放棄してはならないと思います。

 まだ「スポーツマンシップ」のことについて書こうと思ったんですが、1回分にしては長くなるので、いったん切りますね。
 
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by vadiacao | 2008-08-28 11:40 | カポエイラ全般
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