カポエイラ・ブログ -Roda de Papoeira-


パポエイラとはカポエイラに関するパポ(おしゃべり)のこと。このホーダにはカポエイラに関心のある人なら誰でも参加できます。いちおう管理人としてグンガは久保原が担当してます。Ie~~
by vadiacao
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カテゴリ:音楽(歌・楽器・CD)( 32 )

音楽はカポエイラの魂だ!

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 『Praticando Capoeira』誌
 no.39, p.20から






 先日ブラジルから届いたカポエイラの雑誌をめくっていたら、アバダ・カポエイラを代表する歌い手のボア・ヴォイス(Boa Voz)がインタビュー記事のなかで、なかなかいいことを言っていました。

 カポエイラにおける音楽の重要性についてどう思うかという質問に対して次のように答えていました。
 ブラジルの民俗文化の中で音楽というのはしばしば辛い労働や人生の悲哀と結びついている。たとえば漁民が網を引くプッシャーダ・ジ・ヘジや道を開拓する工事、アフリカ奴隷たちの強制労働などの中から歌が生まれてきた。誤解を恐れずにいうなら、音楽なしではカポエイラは単なる格闘技に成り下がってしまう。魂なくして肉体が生きられないように、音楽こそカポエイラの魂なのだ。
  この考えに私もまったく同感です。もしカポエイラに音楽がなかったら、その魅力はまったく異質のものになっていたと思います。歴史的に見ればカポエイラにも音楽のない時代がありましたし、今日カポエイラを象徴する楽器とされるビリンバウも、そのオーケストラに加わったのは比較的最近のことです。それでもいろんな曲折を経てこういう形でまとまってきたバイーアのカポエイラがブラジル全土を、そして世界中を席巻したのは、まさに音楽の持つ力だったといえると思います。リオのカポエイラがバイーアに勝てなかった一因もこのあたりにあったのでしょう。

 ホーダの質はバテリアの力強さとコーラスの美しさによって決まるといっても過言ではないですね。「パラナ ウェー」が絶妙にハモっているホーダで、柔術まがいの取っ組み合いは見たことがありませんからね。

 それからボア・ヴォイスも言っていますが、今日カポエイラの歌は、外国人がポルトガル語を学ぶ非常に大きな動機、手段として機能しているということもありますね。先月のカポ上映会で流した映画『マンジンガ・イン・マンハッタン』のなかでも多くの外国人カポエイリスタが流暢なポル語でインタビューに答えていました。カポエイラについてもっと知りたい、カポの歌を意味を理解した上で歌いたいという情熱が、そこまで動かすんですよね。そう考えるとすごいことです。
 
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by vadiacao | 2007-05-07 22:38 | 音楽(歌・楽器・CD)

『カポエイラ音楽の手引き』増補版の発行


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 『VAMOS CANTAR CAMARA - カポエイラ音楽の手引き』について第3版を刷らないのですかという問い合わせをたくさんいただいています。先日も大阪のジュンク堂書店から電話があって、卸としては販売していないのかと聞かれてびっくりしました。

 いま第3版のための改訂作業を進めているところです。こんどはマクレレとサンバ・ジ・ホーダの定番レパートリーも収録した大幅な増補版となる予定です。同時にカポエイラの曲についても、新しい情報を追加したり、間違っていたところを訂正したりしていますので、前のものより少しは完成度が高まるはずです。

 さらに世界でもっとも有名なカポエイラ研究者で友人のフレッジ・アブレウ(Fred Abreu)氏が「まえがき」を書いてやるということで、お言葉に甘えて彼にも寄稿してもらうことになりました。

 発行はもう少し先になりますが、とにかく船は動き始めていますので、今しばらくお待ちください。
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by vadiacao | 2007-05-04 09:11 | 音楽(歌・楽器・CD)

ビリンバウの木はビリーバだけ?

 今日は久しぶりにカポエイラ情報の総合サイト「カポエイラ入門」を更新しました。カポエイラ研究室」のコーナーに「ビリンバウの木はビリーバだけ?」という記事を追加しました。

 →まずは記事を読んでください

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左からビリーバ、コンドゥルー、マサランドゥーバ、タイポッカ








 昨年のカポエイラ探検隊2006でサルヴァドールに行ったとき、あえていろんな種類の木を持ってきました。ビリンバウを作るための木というと、どうしてもビリーバということになってしまいますが、実際にはビリーバより軽量で扱いやすく、かつ高品質という木もあるんですね。

 前から気になっていたんですが、コンドゥルーという木は素晴らしいです。一昨年、メストリ・ジャイメの自宅にお邪魔したとき、プレゼントとして原木を1本もらいました。昨年も自分でたくさん買い込んできて、すでに何本も作ってみましたが、すごく調子いいです。いくら文章でいいと書いても、実際に音を聞いていただかなければ理解してもらうのは難しいですよね。カポエイラ・ヴァジアソンのメンバーにしか分かりませんが、ここ数回の練習のときに「これ売り物だよ」と紹介していたヤツ、あれがコンドゥルー製のビリンバウです。今日もグンガを一本仕上げましたが、窓ガラスが震えるくらいズブトイ芯のある音が響きます。「ウソやー」と思った方、音を聞かせてあげますので、2月10日のストリート・ホーダにぜひ来てください。

 今後はカポエイラ・ショップ ビリンバウでもコンドゥルー製のビリンバウを売り出していく予定です。ビリーバよりだいぶ軽いので、初心者の方や女性にはおすすめですよ!
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by vadiacao | 2007-02-05 23:56 | 音楽(歌・楽器・CD)

Tribo da Lua がメストリ・ルーア・ハスタとCDを発表!

 また日本のカポエイラの新たなページが開かれました。

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 マンデラ【Mandela】率いるカポエイラ・グループ、トリボ・ダ・ルーア【Tribo da Lua】が、師匠のメストリ・ルーア・ハスタを招聘した際にCDを制作したんです。先日、大阪で行われたカプー・ジャポンのバチザードでマンデラから直接買いました。

 まずジャケットが美しいです。イベントのTシャツのデザインを手がけたBeija FlorさんとOuroさんの力作です。

 リード・ボーカルは、メストリとマンデラが担当しています。彼らが素晴らしいのはいうまでもないんですが、ちょっと驚いたのは、コーラスがすごくよくまとまっていることです。おそらくメンバーの声の高さなどを考慮して相当リハーサルしたんだろうと思います。このあたりの周到さは、ブラジルで何の計画性もなくCDを録音してしまう人たちに、つめの垢を煎じて飲ませたいところですね!とても美しいハーモニーです。

 歌詞カードも親切で、LadainhaとCorridoの区別、リードの歌詞とコーラスの歌詞がとても分かりやすく書かれています。歌を勉強したい人にはもってこいですよ。

f0036763_1315790.jpg トリボは決して大所帯の団体ではありませんが、その分メンバー同士の結束が強く、一人ひとりの積極的な参加意識と高い実力がうかがえます。そして普段表に出ることはありませんが、マンデラのパートナーであり、グループのお母さん的存在であるアミタさんの支えなしには、今回の果実は決して実を結ばなかっただろうと思います。


 これまで非ブラジル人カポエイラ団体が中心となって制作したCDはいくつか発表されています。イスラエルのカポエイラ・マンジンガの作品や、イタリアのアンゴラ・センターの作品など、いずれもブラジルで発表されるものと比べても勝るとも劣らない仕上がりになっています。今回のマンデラたちの努力も本場ブラジルできっと高く評価されるでしょう。

 Para bens meu irmao Mandela e os camaradas da Tribo da Lua!!

 CDに関する問い合わせは、直接トリボ・ダ・ルーアにお問い合わせください。
 
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by vadiacao | 2006-05-24 13:23 | 音楽(歌・楽器・CD)

メストリ・ペレのサンバとカポエイラ講習会

 タイトルを見て「おぉっ!」と思った方、残念ながらこれはまだ日本での話じゃありません。われらが師匠、メストリ・ブラジリアが5月7日(日)にサンパウロで開催するイベントです。

 メストリ・ペレもしくはメストリ・ペレ・ダ・ボンバ【Mestre Pele da bomba:消防署に勤めていたので、こうも呼ばれます】は、いまやバイーアのカポエイラの重鎮で、そのアシェに満ち溢れた歌声は、すべてのカポエイリスタの魂を揺さぶります。少なくとも私にとっては、カポエイラ界最高の歌い手の一人です。

f0036763_10284339.jpg これまでメストリ・ペレは、カポエイラ1枚、サンバ・ジ・ホーダ1枚のCDを録音しています。いずれも自主制作的なもので、コンピューターやカラーコピーによって版を重ねていましたが、その内容は第1級品です。つい先日までカポエイラ・ショップ ビリンバウでも販売していて、現在ようやく品切れになりましたが、その売れ行きのゆっくりさを見ると、まだまだ日本のカポエイリスタは本場カポエイラ界の「Who is who?」を分かっていないな、という気持ちにさせられます。

 私も個人的にとてもお世話になっていて、毎回、サルヴァドールを訪れるときは空港まで送ってもらっちゃってます。その運転の激しさときたら、さすがに消防署ゆずり。渋滞を回避するありとあらゆる裏道を、全速で駆け抜けます。しかもシートベルトなし!

f0036763_10221141.jpg ジェズース広場で突然始まったメストリ・ルーア・ハスタ(右)とのセッション。

 撮影:久保原(5/12/2005)

 そのユーモラスな即興性で、このコンビの右に出る組み合わせはないでしょう。



 そのうち日本にもぜひ招聘したいメストリですね。
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by vadiacao | 2006-05-06 10:23 | 音楽(歌・楽器・CD)

名古屋でもビリンバウ・オーケストラ始動します!

f0036763_9321192.jpg 2008年のブラジル日本移民100周年を記念するカポエイラ・ヴァジアソンの目玉イベントとしてビリンバウ・オーケストラの公演を企画しています。サルヴァドール在住の気鋭パーカッショニスト、ハミロ・ムソット【Ramiro Musotto】をリーダーに迎え、完璧にチューニングした12本のビリンバウを用いた全く新しい形のパフォーマンスです。

 これまでさまざまなカポエイラ団体によってビリンバウ・オーケストラが組織されてきました。日本でもコイイダさんをリーダーとする活動が東京で始まっているようで、先日その素晴らしいパフォーマンスの様子をネットで見ました。映画『GiNGA』のイベントとして5月3日に渋谷Q-AXシネマでライブが行われるようですので、関心のある方はぜひ見に行ってください。

 これまでのビリンバウ・オーケストラは、どちらかというとカポエイラのバテリアの延長で、カポエイラやサンバのトーキをアレンジしたものを複数のビリンバウで合奏するというものでした。これに対してハミロのオーケストラのユニークな点は、12本のビリンバウすべてをきっちり音階に分け、ちょうどハンドベルのような要領で複雑なメロディーを作り上げるところにあります。演奏された曲をCDで初めて聴いたとき、それがビリンバウでだけ演奏されているとは信じられませんでした。

 昨年カポ・ツアーとしてヴァジアソンの仲間4人を引き連れてサルヴァドールを音連れ(←わざとです。粋な誤字ですね!)た際、ハミロの自宅に押しかけて、このオーケストラの手ほどきを受けてきました。やぁー、あれは無数のリハーサルが必要になりますね。カポエイラの中でビリンバウがいくらうまく弾けても、それとはまたちょっと違うんです。逆に言えば、カポエイラのトーキを弾けない人でも、はじめからスタートできるというのはあります。事実ガルソンなんかは、ビリンバウを持つ手もおぼつかないのに、初回からそれなりに参加できちゃいました。

f0036763_9282632.jpg ハミロは、2005年のフランスのブラジル・イヤーで、初めてこのビリンバウ・オーケストラを組織しました。「Berimbissimo!」と銘打たれたパフォーマンスは計5回行われ、いずれも大好評を博したようです。今回日本でのプロジェクトが実現すれば、フランスに続く第2回目ということになります。

 私はこのイベントをブラジル日本移民100周年の記念事業として日本に持って来たいと考えました。1998年の90周年のとき、私はサンパウロ新聞の記者としてサンパウロの記念式典を取材しました。しかし1世はどんどん少なくなり、3世、4世はブラジル社会に同化していくなかで、式典は80周年のときの盛況には遠く及ばなかったといいます。一方で、サンパウロより「田舎」のパラナ州ではまだ日系コロニアの結束も強く、こちらのほうが盛り上がっていました。当時のフェルナンド・エンリケ大統領もサンパウロを通り越して、パラナの式典に出席したくらいです。こんなわけで、おそらく再来年の100周年記念は、ブラジル日系コミュニティーにとっても大きな節目になるものと思われます。

 カポエイラとは直接関係ありませんが、日本とも非常にかかわりの深い国ブラジルとの交流を、カポエイラの象徴的な楽器ビリンバウを通じて行うのも、ヴァジアソン流の仕方かなと考えています。

 それはそうと、何しろ予算もそれなりに大きくなるので、練習もさることながら、スポンサー探しが先決です。メンバーは言うまでもなく、また皆さんのご協力よろしくお願いしますね。ハミロとも交信を重ねています。できれば今年中に一度ワークショップを開いておかないと、間に合わなくなっちゃうんです。
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by vadiacao | 2006-04-28 10:42 | 音楽(歌・楽器・CD)

Iunaとアンゴラ ② -Iunaはアンゴラにもあった?-

 先日の記事「Iunaとアンゴラ」のなかで、ちょっと中途半端な扱いをしてしまった部分があるので、補足しておきますね。
Commented by カナエ at 2006-04-19 15:55 x
早速の解答どうもありがとうございます。メストリモラエスに直接聞かれてたんですね。
アンゴラにも昔からあった、という事なら普段の音楽練習の中に取り入れるのも十分納得がいきます。そうなのでしょうね。

 それが、そうじゃないかもしれないんです・・・!

 メストリ・モライスの答えにもかかわらず、トーキとしてのIunaが、カポエイラ・トラディショナル(≧アンゴラ)にも昔からあったかどうかについては、実は確証はないんです。というのもIunaという名前で録音されているトーキの中で、ビンバのメロディーと違うものがいくつかありますが、それらはすべて70年代以降に若い世代のメストリたちによって記録されたものです。これらは彼らが突然発明したものか、あるいは彼らのメストリから引き継いだものかは定かではありません。ただそれらのトーキのいずれもが、彼ら以外のカポエイリスタの記憶と一致しないんですね。

 一方でそれらより古い音源(60年代半ば)である、メストリ・トライーラ(メストリ・ヴァウデマールの弟子で、ビリンバウの名手として知られた)のレコードに収録されているIunaは、ビンバと同じメロディーですし、当のメストリ・モライスが紹介しているIunaもビンバのメロディーであることを考えると、やはりビンバの創ったIunaがその他のカポエイリスタに影響を与えたと考えるほうが自然なんですね。

 またメストリ・パスチーニャと同世代のメストリ・ノローニャが残している手記『ABC da Capoeira Angola』は、アンゴレイロの最も古い証言とみなされていますが、その中で紹介されている、当時使われていたトーキのリストの中にはIunaの名前は見当たりません。またパスチーニャは『Capoeira Angola』のなかで、「Iunaは低いジョーゴのための特別なトーキである」と書き記していますが、今日ジョアン・ピケーノもジョアン・グランジもモライスもIunaというトーキを用いたジョーゴを受け継いでいないようです。

 というわけで、現時点での大方の見方は、ビンバが発明したメロディー、あるいは(誰もが忘れていたものを)ビンバが蘇らせたIunaが、アンゴレイロを含むその他のカポエイリスタたちに影響を与えたというものなんです。


*******************


Commented by Iuna at 2006-04-21 01:16 x
僕はブラジルでLuaRastaから始めて習ったトーキがIunaでした
ちなみに僕のアペリードも彼からもらったものです
「今日のホーダをみてお前に名前をやる バチザードだ!」と言っていました 当時Mandinga初心者の僕はいろんなカポエイリスタのあらゆるフェイントに引っ掛かりまくったので、それを補う意味でこの名前をもらいました イウナとは鳥の名前で、人をだましたり、煙になって消えたり、変身するといわれているそうです 日本のキツネみたいな存在ですかね
トーキのイウナはビンバがこの鳥の声を聞いたときにインスパイアされて生まれたんだと言っていました カポエイラではないけど、ホーダの後、ルーアの楽器屋さんのお店の中でIunaでいろんな楽器とセッションパーティーをやったのは最高でした

 Iunaの名称の由来は、Anhumaという鳥の名前がなまって変化したものだといわれています。Iunaさんがメストリ・ルーアから聞いたとおり、Anhumaにはミステリアスなイメージがあって、すばっしこくて、捕まえにくく、他の動物に危険の接近を知らせる森の見張り役とも考えられていたようです。またインディオたちに伝わる言い伝えによると、その角を煎じて飲むと、蛇に噛まれたときの解毒に効くとか、その骨が魔よけになると信じられていたみたいですね。

 いずれにしてもカポエイリスタとしては、いいあだ名をもらいましたね!

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 Iunaについて研究した本です。

 表紙の鳥がAnhumaです。

 


 
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by vadiacao | 2006-04-22 12:33 | 音楽(歌・楽器・CD)

Iunaとアンゴラ

 カナエさんからいただいた質問です。コメントの中に埋もれさせてしまうのはもったいないネタなので、こっちに持ってきました。

Commented by カナエ at 2006-04-18 18:01 x
このプログで分かりにくかったこと、では無いのですが、便乗して(?)
最近疑問に思っていたことを質問させて下さい。
アンゴラではiunaをホーダで弾く時が絶対に無いのに練習してるのはなぜなんだ?という単純な疑問です。もちろん、知らないより知っていた方が良いというのはあるんだろうと思いますが。iunaに限らず特殊な人、場面でしか使われないリズムって、新しいからとか成り立ちとか関係あったりするんですか?

<回答>
 アンゴラの方がIunaを練習しているのは、おそらくはGCAPのCDにIunaが収録されている影響だと思います。もちろん個人的にトーキのレパートリーを増やしたいというだけのことかもしれませんが。

 あのCDに収録されているのは、メストリ・ビンバが作ったIunaのリズムを、3本のビリンバウでアレンジしたものですね。本来、ヘジオナウのFormatura(修了式)でIunaが弾かれるときには、1本のビリンバウに2枚のパンデイロで、これには歌も手拍子も付かなかったといいます。じゃぁ、なんでアンゴラのCDにヘジオナウの創始者が作ったリズムが収録されているのか?不思議に思いますよね。実は私も、99年にサルヴァドールを訪れたとき、このことをメストリ・モライスに直接質問したことがあります。メストリからは、「カポエイラ・アンゴラにも昔からIunaはあった」というお答えをいただきました。

 「iunaに限らず特殊な人、場面でしか使われないリズムって、新しいからとか成り立ちとか関係あったりするんですか?」という部分は、ごめんなさい、質問の意味がちょっと分かりづらかったです。
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by vadiacao | 2006-04-19 01:03 | 音楽(歌・楽器・CD)

職業としてのビリンバウ職人

 今日は、カポエイラ・ショップ ビリンバウの「楽器コーナー」に、ビリンバウの販売についていろいろ書きました。これまでショップ上には売り物として掲載していなかったので、「ビリンバウは売っていないのですか?」という問い合わせを多くの方からいただいていたからです。実際には、ネット・ショップを開店する以前から、ビリンバウの制作、販売は行ってきました。掲載していなかった理由は、一言でいえばカポエイリスタとしての品質へのこだわりということになるんですが、詳しくはショップの説明をご覧ください。

 私は、ブラジルに行くと、必ずビリンバウを作っている工房を訪れます。あの木のにおい、カバッサの手触り・・・囲まれているだけで幸せなときを過ごせます。本当に不思議なんですが、皮を剥ぐ前のビリーバ、口をあける前のカバッサを見ているだけで、心が癒されるんですね。なんなんでしょうね?というわけで私の部屋には、そんなのがいつもゴロゴロしているんです。

 さて今日は、ちょっとしたビリンバウ工房めぐりに皆さんをいざないましょう!

 サンパウロのビリンバウ職人といえば、メストリ・カヴァコ【Mestre Cavaco】やメストリ・ロボ【Mestre Lobo】などがよく知られています。カヴァコは、サンパウロのビリンバウ職人のパイオニアであったトマース氏のあとを継いで、この道に入りました。以前はサンパウロのボン・ヘチーロ区にあったのですが、昨年訪れたときには別の場所に移転していました。ロボのほうはまだ若いメストリで、97年くらいからのカポエイラ・ブームに乗って、楽器作りを始めたようです。彼の自宅が、道場兼工房になっていました。家の外壁にはぐるりとビリーバが立てかけられ、庭を大きなシェパードがうろちょろしていたのを覚えています。

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 メストリ・カヴァコの工房。電ノコや研磨機などが見えます。

 これはほんの一部です。別の部屋に材料置き場、半製品置き場、完成品置き場などがありました。



 サルヴァドールのペロウリーニョで楽器職人の双璧は、メストリ・ルーア・ハスタとジーニョ(ジーニョ・アルチという店の店主)ですね。彼らの工房では、ビリンバウ以外にも数十種類の楽器を制作しています。ルーアの作るアタバキ、パンデイロは、世界中のカポエリスタに信頼されており、日本でも知る人ぞ知る高級品です。

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 ルーア・ハスタのアトリエの裏庭








 またジーニョのビリンバウへのこだわりは並々ならぬものがあり、その制作過程やチューニングの仕方について語りだしたら、もう止まりません。白いつばをペッペッと飛ばしながら、熱く語ってくれます。私も彼の店に行くと1時間、2時間があっという間に過ぎてしまいます。

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 ジーニョの工房

 ジェンベの胴部を切り出しています。

 はしごがかかっているのはマンゴの木。いいですね!












 ペロウリーニョからバスで40分ほどのサンタ・モニカ区には、かの有名なメストリ・オラヴォ【Mestre Olavo】が住んでいます。メストリ・アコルデオンの本やビデオにも登場しますね。彼の家は3階建てで、一番上の階が作業場になっています。階段を一番上まで上がると、工房の入り口には「Paraiso de berimbau(ビリンバウ天国)」という札がかかっていました。天井からは色とりどりに彩色されたお土産用のミニ・ビリンバウが吊るされていたり、カバッサが何百個も入った大きな袋がいくつもあったり、すごいことになってます。

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 メストリ・オラヴォの工房

 扉を開けるとこの通り。

 そこは文字通り極彩色の
 「ビリンバウ天国」でした!













 昨年11月のカポツアーでは、面白い人に出会うことができました。なんとメストリ・ヴァウデマール【Mestre Waldemar】の工房で働いていたというシュパ・モーリョ氏(Chupa molhoというのはあだ名で、文字通りには「汁をすする」という意味)です。現在は、メストリ・オラヴォの工房に雇われたり、さまざまな職人に呼ばれて一緒に仕事をしています。私たちがイタパリカ島で切り出してきたビリンバウの切りそろえも彼がしてくれたんですよ。カポエイラ・ショップ ビリンバウの表紙で、ビリーバを削っているのが彼です。

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 私が日本に持ってきたビリーバを削ってくれているシュパ・モーリョとヴァウミール

 
 上記の写真すべて
 撮影は久保原




 いかがでしたか?小さな写真なので雰囲気は分かりにくいと思いますが、それでもなんとなく癒されてしまったあなたは素質ありますよ!今度いっしょにカポツアー行きましょう!
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by vadiacao | 2006-03-08 23:28 | 音楽(歌・楽器・CD)

コイテの日本語名はズバリ、「ヒョウタンノキ」

 先日「カポエイラ入門」の「カポエイラ研究室」に「コイテを知っていますか?」という記事を書きましたが、今日の『中日新聞』朝刊に下のような記事が載っていました。これこそ、まぎれもなくコイテ【coite】です。日本名はそのままズバリ、「ヒョウタンノキ」って言うんですね。これは知りませんでした。しかもフルーツパークというのは、うちのすぐ近くにある植物園なんです。こんな身近にもあったとは・・・、小さな感動です。

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 そこで「ヒョウタンノキ」で検索してみたら、いろいろ出てきましたよ。いくつかピックアップしましたので、ぜひのぞいて見てください。一番上のは、記事に出ているフルーツパークのものです。

http://www.chance.ne.jp/TOGOKU-1/nettaikaju/hyoutannnoki.html

http://www.iz2.or.jp/hana2/main3_sub236.htm

http://www.botanic.jp/plants-ha/hyotak.htm
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by vadiacao | 2006-02-01 23:59 | 音楽(歌・楽器・CD)


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